金属加工、機械加工における、専門用語「切削工具編」をわかりやすく解説致します。
機械加工ビギナーの人にとっては加工用語がなかなか覚えられない、意味が分からないものが多い事があるのではないでしょうか。
加工部品の専門商社がまとめた〈切削工具の専門用語集〉で理解を深めていただけるコンテンツとなっています。
深穴加工や細穴加工をする際に使用する切削工具。名前のとおり、元来、小銃や猟銃などの銃身の穴をあけるために開発された。通常のドリルで深穴加工をすると、内部で切り屑が溜まり加工物や刃が損傷してしまうが、ガンドリルはV型の断面をもち、ドリルの先端から切削油を噴射しながら削ることができるため、切り屑を排出しながら深穴加工ができる。
側面加工や溝加工など多様な加工ができるフライス用の切削工具。ドリルに類似した形状をしているが、外周と底部に切れ刃がある。正面フライスのように平面を削ることができるほか、加工物の内側を指定の深さに削り出すポケット加工(掘り込み加工)などで用いられる。単体での穴あけ加工には不向きだが、ドリルなどであけた穴(下穴)から削りこむことは可能。
あらかじめドリルなどであけた穴(下穴)を要求された精度、寸法、形状に整える仕上げ用切削工具。また、この切削工具を用いた穴仕上げ工程を意味する。円筒形や円錐形の本体の外周に複数の切れ刃が、直線状または螺旋状についており、手回しもしくは機械で回転させて、穴の内側を削る。
旋盤加工などで使用する切削工具。シャンクと呼ばれる柄の部分と、チップと呼ばれる小型の刃部分で構成されており、回転する加工物に刃部分を押し当てて外径や溝を削ったり、穴を拡げたりする。加工目的によってバイトの種類が異なり、外周を削る「片刃バイト」、溝を削る「突切りバイト」、穴を拡げる「中ぐりバイト」などが一般的によく使用されている。
フライス盤やマシニングセンタによるフライス加工において、広い平面を削る際に使用する切削工具。フェイスミルともいう。加工物に面する部分にチップと呼ばれる小型の刃が多数ついており、回転しながら平行移動することで、表面を平らに削る。広い平面を削る場合、外径の大きい正面フライスを使用することで、刃数が増え加工能率を高めることができるが、その分重量が大きくなる。
旋盤加工/バイトによる切削
〈材質〉C3604(快削真鍮)
〈加工〉NC旋盤加工
ネジ部、外径のサイズ違いを各15個ずつ作り、最終的に120個製作致しました。
深穴加工/ガンドリルによる加工
〈材質〉ステンレス/SUS303
〈加工〉旋盤加工/深穴加工
〈サイズ〉小径φ2mm×W150mm
写真では見えませんが、深穴加工が施されており内側が貫通しています。
医療機器部品や検査装置部品など、微細な加工を要する部品の製作も多く承っておりますのでお気軽にご相談、ご依頼ください。
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