ものづくりにおいて製品の精度を確認する方法のひとつとして測定があります。
測定に用いられる測定器にはさまざまな種類があり、測定方法にも種類があります。
本記事では、測定器と測定方法の種類についてご紹介していきます。
測定方法には、直接測定、間接測定、比較測定といった種類があります。
それぞれの特徴について見ていきましょう。
直接測定とは、対象物の寸法を直接、測定する方法です。
直接測定で用いられる測定器には、スケールやノギス、三次元測定機などが含まれます。
測定と言うと、一般的にこの直接測定をイメージされる方も多いのではないでしょうか。
間接測定とは、対象物の寸法と関係する別の測定結果を参考に計算して測定する方法です。
たとえば、重量を求めたい時にはバネ秤を用いて、伸びた長さから重さに置き換えます。
他にも、一定の速度で物体が動いた距離から長さを求めることも間接測定です。
比較測定とは、ゲージブロックなどの基準器を用いた測定のことで、基準となる長さと比較して対象の長さを求めることを指します。
比較測定は測定を容易にすることができますが、一方で測定器によって精度や範囲が限られます。
ここからは測定器の種類をご紹介していきます。
ノギスとは対象物の長さや太さをはじめ、内径や外形、深さを測るために使用する測定器です。
一般的なノギスでは0.05㎜まで測ることができるため、手軽に精度の高い測定が可能であることから広く使われています。
アナログ式が一般的ですがデジタル式のノギスもあります。
マイクロメーターとは長さを0.01㎜まで測ることができる測定器で、対象物を挟み込んで測定します。
測定器の構造上、1つのマイクロメーターで測定できる範囲が25㎜単位のため、対象物によっては複数用意する必要があります。
三次元測定機とは対象物の立体寸法を測るための測定器です。
その測定方法とは、プロープの先端についた球状の接触子を対象物に接触させて三次元方向(X・Y・Z)の座標を測定します。
ブロックゲージとは所定のサイズごとに精密に作られたブロック状の測定器で、最も精度が高い測定器と言われています。
測定器の信頼性を確認するために実施する校正にも使用されるほどの精度となっております。
ピンゲージとは所定のサイズごとに精密に作られた丸棒状の測定器で、主に小穴の直径検査に使用されます。
本記事では測定方法と測定器の種類についてご紹介してきました。
どのような寸法を測りたいかによって使用する測定器が変わってきます。
高価な測定器もあるため、導入することが難しい場合は、外部の測定サービスを利用することもご検討いただくと良いでしょう。
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