加工方法の1つである鍛造。
似た加工方法である鋳造との違いとは何なのかご存知でしょうか。
本記事では、鍛造とは何か、鋳造との違いやそれぞれの特徴についてご紹介していきます。
鍛造(読み方:たんぞう)とは、加工物の強度を高めるために用いられる加工方法で、金属を叩いて成形します。
金属は叩いて圧力を加えていくことで、素材内部の隙間をつぶして結晶を細かくし、結晶が整って強度が高まります。
加工物の強度をより求める際に用いられる加工方法であり、その歴史は古く、日本刀や火縄銃といったものにも用いられてきました。
現在でも鍛造は、包丁や工具といった身近なものから、自動車などの部品まで、幅広く用いられている加工方法です。
鍛造と似た言葉に鋳造と言う加工方法がありますが用途は違います。
鍛造と鋳造の違いについてわかるよう、それぞれの特徴をまとめていきます。
鍛造は先述した通り、金属を叩いて強度を高め、成形していく加工方法です。
簡単にまとめると下記のような加工手順です。
1. 加工物をプレスする位置に設置する
2. 加工物に熱を加える(冷間・温間・熱間によって異なる)
3. 加工物を叩いて圧力を加える
4. 金型などの加工台から取り外して完了
鍛造は耐久性のある加工物を作る際に向いていますが、鋳造に比べるとコストは高めです。
また、あまり複雑な加工には向かない加工方法です。
鍛造で製作される加工物には、包丁、ペンチ、エンジン部品、歯車、ボルト、バルブなどがあります。
鋳造(読み方:ちゅうぞう)とは、溶かした金属を型に流し込んで冷やして固めることで成形する加工方法です。
鋳物(読み方:いもの)と呼ばれるものは、この鋳造と言う加工方法で作られており、加工時に使用する型のことを鋳型(読み方:いがた)と呼びます。
鋳型を繰り返し使うことで比較的安価かつ、大量生産をすることが可能といった特徴を持ちます。
その反面、製品によっては肉厚を厚くして強度の対策をする必要があるといった課題もあります。
加工手順は以下の通りです。
1. 型を用意する
2. 素材を溶解し、型に流し込む
3. 冷却して固める
4. 型から取り出して完了
鍛造とは何か、鋳造との違いやそれぞれの特徴についてご紹介してまいりました。
鍛造と鋳造の違いについてまとめると以下の通りですのでご参考ください。
鍛造 | 鋳造 | |
---|---|---|
加工方法 | 加工物を叩いて成形する | 型に溶かした金属を流して成形する |
特徴 | 叩くことで強度を高める | 比較的容易かつ、大量生産が可能 |
加工コスト | 鋳造に比べると高め | 鍛造に比べると安め |
加工物例 | 工具、産業部品、包丁など | マンホールのふた、産業部品など |
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