機械加工にはさまざまな種類の加工内容が存在しますが、切削加工と研削加工は似た加工として挙げられる傾向にあります。
本記事では、切削加工と研削加工それぞれの違いや研削・切削・研磨の違いについてご紹介します。
明確な定義付けはされていませんが、切削加工(せっさくかこう)とは除去加工の一つで、切削工具を使用して金属などの加工物を削ったり、切断したりする加工技術のことを指し、機械加工の中でも代表的な加工技術です。
除去加工の一つである切削加工は、比較的精度の高い加工が可能といった特徴を持ち、加工物の全形を作ることも可能です。
◆切削加工の特徴や種類については下記記事でご紹介しています。
研削加工(けんさくかこう)とは、切削加工と同じ除去加工の一つで、加工物の表面に高速回転させた砥石を当てて削ることで成形していく加工技術です。
加工時に用いられる砥石は、砥粒と呼ばれる小さな粒一つ一つが刃であり、素材も硬度の高いダイヤモンドや炭化ケイ素を用いたものであるため、硬い素材の加工物もきれいに加工が可能といった特徴を持ちます。
また、表面を少しずつ削っていく加工方法であることから、切削加工と同様に高精度な加工も可能です。
◆研削加工の特徴や種類、メリットについては下記記事でご紹介しています。
切削加工と研削加工はどちらも除去加工の一つであり、不要な部分を削り取り、成形していくという点では同じような加工方法ではありますが、それぞれに違いもあります。
切削加工は研削加工に比べて削る能力に長けていることから、加工物の全形を成形していくためにも用いられることがあります。
対して研削加工は少しずつ削っていく加工方法であることから、大きく削って全形を作ることには不向きではありますが、より高精度な加工が可能なため切削加工で全形を作り、研削加工で仕上げ処理をするなどの使い分けがされています。
また、切削加工は削り取る加工であることから切りくずが発生することも、研削加工との違いと言えるでしょう。
バイトを使用する旋盤加工などでは削ることができないような硬い素材を用いる場合には、研削加工を用いることもあります。
研削・切削・研磨の違いについてもおさえておくことで使い分けやすくなるでしょう。
それぞれの特徴については以下の通りです。
小さな粒一つ一つが刃の無数の砥粒で構成されている砥石を用いて、加工物の表面を削り取っていく加工を指します。
「研」には削り磨くという意味を持っていることからも、より精密な加工が可能であることがわかります。
刃物を持つ工具を用いて加工物を削り取る加工を指し、食い込むように削り取ることから、研削よりも大きく削り取ることが可能です。
研削や切削は不要な部分を削り取ることを目的としますが、研磨は粒子によって加工物の表面を滑らかにすることを目的としているといった違いがあります。
本記事では、切削加工と研削加工の違いや研削・切削・研磨の違いについてご紹介しました。
一見、似たようにも見える加工方法ですが、それぞれに特徴があります。
加工方法ごとの特徴やそれぞれの違いを把握しておくことで、使い分けしやすくなると言えるでしょう。
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