2020.06.11
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用語解説 メッキ編

金属加工、機械加工における、専門用語「メッキ編」をわかりやすく解説致します。
機械加工ビギナーの人にとっては加工用語がなかなか覚えられない、意味が分からないものが多い事があるのではないでしょうか。
加工部品の専門商社がまとめた〈メッキの専門用語集〉で理解を深めていただけるコンテンツとなっています。

メッキ

金属や非金属の材料の表面を、金属の薄膜でコーティングする表面処理の一種。美観性や防錆性、機能性の向上などを目的に施される。

 

クロームメッキ

クロムという金属を用いたメッキ加工。光沢のある銀白色のメッキで水道の蛇口などに使われている。メッキの厚さによって硬質クロームメッキと装飾用クロームメッキに分けられる。クロームメッキを施すことで、耐食性が良く頑丈になるうえ、光沢が出るため美観性にも優れる。

 

クロメート

電気亜鉛メッキのあと、六価クロム酸を主成分とした溶液に浸すことで二層の皮膜を形成させるメッキ加工。防錆を目的に施され、茶褐色のような色になるため「有色クロメート」ともいう。ただし、六価クロムには有害性があるため、RoHS規制対象物質として指定されており、最近では代替のメッキ加工が流通している。

 

ユニクロ

電気亜鉛メッキのあと、フッ化物を含んだ溶液に浸すことで皮膜を形成するクロメート処理のひとつ。光沢を目的に施され、青白い色合いになる。六価クロムが含まれているが、量が少ないため防錆性はクロメートよりも劣る。クロメート同様、含有している六価クロムがRoHS規制対象物質として指定されているため、代替のメッキ加工を施すなど対応が必要。

 

カニゼン(無電解ニッケルメッキ)

一般的に電解による皮膜形成を行うが、電解を使用せず還元剤の作用で化学反応を起こし皮膜を形成するメッキ加工。メッキ皮膜の厚さが均一になるほか、樹脂などの不導体への加工も可能である。カニゼンは日本カニゼン株式会社の無電解ニッケルメッキの商標名。

 

 

メッキ処理の事例

鉄/SS400/旋盤加工/ワイヤーカット/無電解ニッケルメッキ

〈材質〉鉄/SS400
〈加工〉旋盤加工/ワイヤーカット/無電解ニッケルメッキ
〈サイズ〉H25mm×D15mm×W40mm

こちらの製品は、SS400 鉄鋼を使用したコンパクトフランジタイプのシャフトホルダです。シャフトをベースや装置に固定する部品です。 その他、スリットタイプやキー溝付きのタイプ等、用途に合わせた加工が可能です。表面処理には無電解ニッケルメッキを施しています。 靭性、耐磨耗性、密着性、硬度などの機械的性が向上します。

弊社では、材料手配から加工、表面処理まで多工程品でも一括で承ります。
全ての手配を一本化する事により調達業務の簡素化・効率化に繋がります。

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