金属加工、機械加工における、専門用語「用語解説 公差 編」をわかりやすく解説致します。
機械加工ビギナーの人にとっては加工用語がなかなか覚えられない、意味が分からないものが多い事があるのではないでしょうか。
加工部品の専門商社がまとめた〈公差の専門用語集〉で理解を深めていただけるコンテンツとなっています。
寸法公差とは、図面の寸法に対して加工後の寸法誤差の範囲を指す。公差は基準となる寸法の横に±0.01mmの様に記載する。基準寸法10mmで寸法公差が±0.1の場合、10.1mm~9.9mmが許容範囲となる。公差が存在する箇所には相手部品がある事を示し、組付けや正確な機能を果たすためには適切な公差設定が必要になる。
寸法に公差を設定しない場合の寸法公差を普通公差という。または一般公差という。例えば、図面上で普通公差“中級”を採用している場合、基準寸法の記載のみで寸法公差が記載されていない部分は、普通公差を基準に加工する。
一律に定めた公差規格で、その段階を公差等級という。普通公差に於ける等級の場合、精級(f)、中級(m)、粗級(c)、極粗級(v)に分けられ、寸法許容値がそれぞれ定められている。また、穴や軸に於ける公差の場合なども定められた公差等級が存在する。
穴と軸がはまり合う度合いを示したものをはめあい公差という。穴基準と軸基準が存在し、穴は大文字のアルファベット(H7)、軸は小文字のアルファベット(g6)と表記する。
穴と軸の間にすきまができるはめあいを指す。穴の方が軸より大きい状態。軸が回転する場合や取り外しが必要な場合などに選択する。
穴と軸の間にすきまが無く、しめしろがある場合をしまりばめという。穴の方が軸より小さい状態。
はめ合せた時にすきまができたり、しめしろができたりするのが中間ばめである。
鉄/SS400/マシニング加工
〈サイズ〉φ14mm×t4mm
こちらの製品はSS400鉄鋼を使用したマシニング加工品です。半導体製造関連部品の試作品です。
最新記事
人気記事